鳥取県鳥取市に本社を置く株式会社アクシスさんは、ICTによる地域活性化を軸とした理念と成長政略を掲げて様々なことにチャレンジしているソフトウェア企業です。そのチャレンジと成長を支えるための施策の一つとして、システミング※とBalusを導入して頂き、レヴィと一緒にシステム開発プロセスの改革に取り組むことになりました。
今回はシステミングを試行実践しているエンジニアチームを率いる網濱かおりさんに、レヴィとの取り組みについてお話をお聞きしました。
はい、よろしくお願いします。
もともとは大手のITコンサル企業でシステムエンジニア(SE)やプロジェクトマネージャー(PM)をやっていました。現場で泥臭く設計に取り組んだり、炎上するプロジェクトに放り込まれたり、いきなり大きいプロジェクトで初めてのPMを担ったりと、いろいろとありました。とても大変でしたが、一生懸命仕事に取り組む中で「自分と一緒に仕事をしている人(お客様)を幸せにすること」や「お客様が本当に求めているものを一緒に考えていくこと」がとても面白いと感じるようになり、今でも私の仕事に対する心構えとなっています。
その後、地元である鳥取に帰りたいという想いもあり、前職のときに協力会社として縁のあったアクシスを転職先に選んで入社しました。現在はソリューション事業本部のリージョナルビジネス開発部で部長を務めています。リージョナルビジネス開発部は、地域の企業・自治体・市民を中心としたお客様に寄り添って、お客様の課題を解決するシステムを提案・開発する部署です。ICTによる地域貢献はアクシスの企業理念の軸なので、これからの成長が期待されている部署になります。
アクシスは現在、新入社員の採用を大幅に増やしています。数年間のうちに現在の倍の規模にまで拡大していくつもりです。ということは、社員の年齢構成が若い方に大きく偏ることになります。若手メンバーが増えるということは会社にとって未来がたくさんある状態なのでとても喜ばしいことなのですが、人材育成が大きな課題となってきます。
特にリージョナルビジネス開発部は今後、地域やお客様にとってより価値のあるシステムを設計できるチームをつくる必要があります。新入社員が続々と増える一方で、これまでのような引合型の考え方から提案型の考え方にシフトしなければならず、既存社員も含めた全員の成長が必要となります。
そこで重要となってくるのが、システム設計のプロセスを揃えることだと考えています。現在はプロジェクトや人によって設計の進め方がバラバラで、品質の向上やノウハウの蓄積に対する課題となっています。そこでレヴィさんが提案するフレームワークを活用し、アクシスとしての標準的な進め方を打ち立てて行きたいと考えています。
一番のきっかけは、4月にやってもらった新入社員研修ですね。事前に資料を見させて頂いて、扱っている内容がぴったりだったというのもありますが、実際に研修の様子を拝見したときのことが大きいです。
講師とかコンサルの人って、少し上から目線で「教えてあげる」という雰囲気になることが多いと思うのですが、レヴィさんは寄り添って一緒に考えてくれるという印象でした。アクシスのメンバーがこの人たちと一緒に仕事をしていけば、安心して進められるなと思いました。
実際に一緒にプロジェクトを進めてみると、若手のメンバーにとってレヴィさんは「前向きに相談できる相手」になっているようで、とても助かっています。
はい、その案件はこれからのアクシスを担う若手エンジニアの育成を狙った人材配置をしました。初めての「リーダー」を担うKさんと、初めての「任せる」を体験してほしかったMさんです。
Mさんは仕事に誠実で、お客さんとの対話から実装までいろいろできる有望な若手です。そんなMさんの次のステップとして、自分が全てをやるのではなく、他のメンバーに上手く任せるということができるようになって欲しいと思っています。任せることで空いた時間を、任せた仕事のレビューに費やすことでさらに品質を上げていって欲しいと指示しました。
Kさんには、今回はじめてのプロジェクトリーダーを担ってもらいました。先輩であるMさんからいろいろと教わりつつ、プロジェクトのリスク管理やスケジュール管理を自分で采配し、意思決定していくという体験をしてもらいたかったのです。
レヴィさんにこのプロジェクトに参加して頂いたのは、MさんやKさんがシステミングの手法やBalusの使い方を身につけるという目的と同時に、レヴィさんに彼らの相談相手になってもらいたいという思いがありました。
Mさんは、Balusを使ってシステムモデルをつくることで、自分の頭の中で考えていたことを上手くKさんに伝えることができたと言っていました。これは仕事を任せる上でもとても重要なことですね。
Kさんは、レヴィさんと一緒にモデルをつくることで、これまで見落としていたことにいくつも気づくことができたようです。その結果、お客様と話をするときの説明や質問の解像度が上がったと思います。
どちらもBalusで図をつくるのが楽しくて、つい時間を忘れてBalusをいじっちゃうと言っていました(笑)
また、レヴィの皆さんが彼らに寄り添って相談相手になってくれたことで、「心理的安全性」が生まれていたのではないかなと思います。何を聞いてもOKで、何を相談しても自分たちが考えるきっかけを与えてくれるという安心感を持ちながら仕事を進めることができたのではないかなと思います。
そのプロジェクトでレヴィさんには、ユーザーが操作する画面の設計の一部をお願いしましたね。
まず第一には、とにかく助かりましたと言いたいです。レヴィさんのおかげでとても操作しやすい画面にすることができましたし、UI・UXを考えるとはどういうことかについて、とても勉強になりました。
画面設計のことなので画面についてだけ議論していくのかと思っていたのですが、お客様から見た業務フローを細かく再構築したり、画面で扱う情報の構造をモデル化するところまでやって頂きました。画面の実装担当者は、そういうところまでちゃんと考えていかなければならないんだなと視野が広がったと言っていました。
先程も言ったように、今後アクシスは若い人をどんどん増やしていきます。その人たちが、今後のアクシスの成長を支える要となります。
そんな若い人たちが、楽しく創造的な仕事に取り組んで、幸せになって欲しいと思っています。そしてそれが、お客様にとっての幸せにもつながって欲しいのです。
それを実現するためには、創造性と品質のバランスを取りながら、お客様と向き合ってシステム開発に取り組む必要があります。新しく面白い仕事の中で、守らなければならない品質とルールがあるという構図になると思います。そこで、システミングのような設計の質を上げることができる方法論と、それを仕組みとして担保するBalusを活用できると考えています。
親身になって私達に寄り添って、新しいことを教えてくれるレヴィさんと一緒に、楽しくて創造的で質の高い仕事をしていきたいです。なんというか、「協業」くらいの勢いでやりたいですね。
あー、なるほど。期待されているのは「バルス」だと分かっているのですが、本当のことを言いますね。
私が一番気に入ってるのは、本当の名前なんです。
リュシータの方です!
株式会社アクシス
ソリューション事業本部・リージョナルビジネス開発部・部長
写真は、最近開設したオフィス「Innovation Base」にあるハンモック