SE実践を語る #2

製品開発現場に現れる
モンスターとその対処法

多様化する利用形態への対応、新しい価値の探索、組織を横断するプロジェクトなど、複雑さへの対処やプロフェッショナルな協働が必要となる場面が増えています。

そのような場面に極めて有効な手法の一つとしてシステムズエンジニアリング(SE)が挙げられますが、いざ実務の中でSEを実践しようとすると「どこからはじめたらいいか分からない」「組織の中に定着しない、上手くいかない」など、様々なお困りごとが現れます。

先日、そんなお困りごとへの対処法をテーマにディスカッションイベントを開催したところ、大変なご好評とご盛況を頂きました(アーカイブ動画を公開中です)。そこで、今後もSEや製品開発について参加者の皆様と一緒に語って考える機会として「SE実践を語る」というイベントシリーズを開催する運びとなりました。

第2回となる今回は、製品開発の現場で生じる困難や課題を「モンスター」に例え、その対処法について議論したいと思います。例えば、色眼鏡モンスター、独りよがりモンスター、猪突猛進モンスター、優柔不断モンスターなど様々なモンスターが考えられます。

他にもいろいろなモンスターがいるのではないでしょうか?ぜひ皆さんのお仕事の中で出てくるモンスターを教えて下さい。そして、どうやったらモンスターをやっつけることができるのかを一緒に考えて盛り上がりましょう!

「SE実践を語る」は、コラボレーションツール「Balus」を活用して議論内容を可視化したり、参加者の皆さんの意見や質問を取り入れたりしながら進めるので、見てよし!ジョインしてよし!学べてよし!な構成となっています。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

Balus上でディスカッションする様子

イベント概要

開催日時:

2025年1月16日(木) 19:00〜21:00

形式:

オンラインセミナー(Zoom&Balus)

参加費:

無料

内容:

  • インプットトーク
    • 製品開発の現場にあらわれるモンスター
      (書籍「システムズエンジニアリングに基づく製品開発の実践的アプローチ」より)
      後町 智子(オムロン株式会社)
    • 構造化と対話でモンスターをやっつける話
      南部 陽介(株式会社レヴィ 代表取締役)
  • ディスカッション&モデリング with Balus
    モデレータ
    • 三浦 政司(JAXA宇宙科学研究所 准教授)
    ディスカッション
    • インプットトーク登壇者
    • 時岡 優(合同会社Ryts 業務執行社員)
    • 土屋 浩幸(オリンパス株式会社)
    • 鈴木 研(オリンパスメディカルシステムズ株式会社)
    • 竹内 芳樹(宇宙ステーション実験棟「きぼう」元プロマネ)
    • イベント参加者皆様

参加方法:

下記のフォームよりお申し込みください

登壇者

後町 智子
オムロン株式会社

1991年ファナック株式会社入社。NC制御・ロボコントローラの開発に従事。2003年オリンパス株式会社入社。非破壊検査装置、産業用プリンタ、医療ロボティクス、内視鏡システム開発に従事。システムズエンジニアリング、モデルベース開発を上記開発に適用して実績を積む。現職:オムロン株式会社

時岡 優
合同会社Ryts 業務執行社員

2005年株式会社オージス総研入社。約20年にわたり、ソフトウェアエンジニアリング、およびシステムズエンジニアリングの領域で開発・コンサルティング、教育に従事。物事の見方や捉え方、考え方を重視。2022年に妻とともに起業。現在は児童福祉事業とエンジニアリング支援事業として、各種現場の課題解決を実践中。現職:合同会社Ryts 業務執行社員

土屋 浩幸
オリンパス株式会社

2001年オリンパス入社。“設計がやりたい“の想いで、派遣会社を経由してオリンパスに入社。情報機器事業部にてOEM製品(バーコードスキャナ及びプリンタ)の開発〜立上げにメカ担当として従事。前述の経験を活かしてQFD、TRIZ、TMを軸にした開発プロセス改善(科学的手法)の普及推進に転身。一方向の教育だけでなく、現場と一緒になって実践し、その結果はTRIZシンポジウムなどで外部にも発信している。現在は”技術者も人である”ことに着目し、心理学とSECIモデルをベースにした、新たな技術コンサルタントとして研鑽中。

鈴木 研
オリンパスメディカルシステムズ株式会社

1994年オリンパス入社。入社後20年間内視鏡プロセッサのソフトウェア開発に従事。テスト駆動開発、ユースケース駆動開発、MDD(モデル駆動開発)、などを実践しながら大規模化していく制御系ソフトウェアの開発の在り方を探求してきた。医療機器開発の経験を積んでいくなかで、ソフトウェア開発の枠を超えて製品開発として医療機器そのものの開発をするために現部署に異動し、システムズエンジニアリングを実践中。

竹内 芳樹
国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」
元プロジェクトマネージャー

三菱重工業株式会社にて37年間宇宙事業に従事。国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟の開発当初からプロジェクトに参画し、システム要求設定、システム設計等を経験。管制システムおよび搭載ソフトウェア開発をとりまとめた後、プロジェクト・マネジャー等を歴任。宇宙開発で培った経験をもとに、同社内でシステムズエンジニアリングの普及活動を実施。2021年6月よりレヴィにジョイン。

南部 陽介
株式会社レヴィ 代表取締役

JAXA宇宙科学研究所で宇宙構造・振動工学の研究に従事し、博士号を取得。大阪府立大学で教鞭をとる傍ら、超小型衛星プロジェクトの指導者となり、2機連続成功に導く。2016年に株式会社レヴィを創業し代表取締役に就任。製造業を中心に数多くの企業の新製品開発プロジェクトなどでSEの実践活用を支援し、成果を上げている。

三浦 政司
JAXA宇宙科学研究所 准教授

鳥取大学工学部助教・准教授を経て、2021年にJAXA宇宙科学研究所・宇宙飛翔工学研究系の准教授に着任。深宇宙探査用固体ロケットやエアブリージング型再使用ロケットなどの将来宇宙輸送システムの開発に従事している。株式会社レヴィおよび株式会社ロケットリンクテクノロジーの共同創業者として、システム工学やロケット工学をビジネスの場でも実践している。

こんな方におすすめ

  • ビジネスと製品を一緒に進化させたい
  • 顧客ニーズの多様化に対応したい
  • システムエンジニアリング(SE)に興味がある
  • SEを実践したいけど、うまくいかない
  • SEが組織やチームに定着しない
  • 上流設計や要求定義がうまくいかない
  • 安全性や法規への対応が難しい
  • 後工程に入ってからの手戻りが多い
  • 部署横断プロジェクトの責任者になった
  • プロジェクトを任せられる人材を育てたい

書籍紹介

システムズエンジニアリングに基づく
製品開発の実践的アプローチ

本イベントの登壇者である後町様らによるこの書籍では、製品開発の現場で現れるモンスターとその対処法がたくさん紹介されています。こちらも合わせてご覧下さい。

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