今回は国際協力活動に取り組んでいたンポさんとナラちゃんをゲストにお呼びして、協力活動や派遣先(ボツワナ共和国)での経験についてのお話をモデリングしてみました。
この記事でまず紹介したいのはコンテキストモデルです。コンテキストモデルは、対象となるシステム(対象となるモノゴト)に関係するステークホルダや外部環境を洗い出すためのモデルです。
今回はゲストに質問しながら、「青年海外協力隊」のコンテキストを描いてみました。ナショナルスタッフさんや調整員さんなど、知らなかった登場人物のことも含めて、青年海外協力隊の全体像がよくわかりました。
ンポさんとナラちゃんがボツワナで取り組んだ具体的な活動内容については、ツリーモデルをつかって聞き取っていきました。「職業訓練学校の支援をしていた」という全体を示す言葉に対して、具体的にはどんなことをしていたのですか?とヒアリングしていくことで、分割しながらモデルを描いていくことができます。
このようなモデリングは業務理解や要件定義などのシーンでもよく使います。今回も、お二人の活動内容を整理された形で理解することができました。
上図のツリーモデルの左上で、「お金を稼ぐ手段のお手伝い」から「伝統的な布を使用したアクセサリーを販売」については、分割ではなく具体化となっています。お金を稼ぐ手段はいろいろあるけれど、ナラちゃんの活動では伝統的な布を使用したアクセサリーの販売という手段を選んだと解釈してもよいですし、アクセサリー販売という活動の目的はお金を稼ぐお手伝いであると解釈することもできます。正確を期すとここは分割や包含を表す黒菱形のリンクとは別のリンクを使うべきですが、今回の目的は「ルールに則った正確なモデルを描く」ことではないため、問題ありません。
後半では、ボツワナの結婚式のお話を聞きながら、フローモデルを描きました。私達が想像する結婚式とだいたい同じようなところもあれば、家族がご飯を振る舞うところや男女のグループに分かれて夫の心得・妻の心得を聞くなどの独特な場面があることがよく分かりました。
ンポさんには「建国50周年祭の話」や「職業訓練学校でのトラブル」など他にも気になる体験談がいっぱいあるようなので、また機会があればゲストとして登場して欲しいなと思っています。
どなたでもBalusの基本的な操作をお試しすることができるサンドボックスを用意しました。ログインなしでシステムモデルの描画やビューの作成など、一通りの操作が可能です。
下記の注意点をご覧になった上で、ぜひ一度Balusを触ってみて下さい。