#3 弁護士をモデリング

この記事のモデル

今回は大手法律事務所で活躍中の阿部弁護士をゲストにお招きし、弁護士のキャリアや裁判に至る流れなどについてお話を聞きながらモデリングしました。

状態遷移モデルでキャリアパスを表現

冒頭では、阿部さんの自己紹介で出てきた「アソシエイト」という言葉から、弁護士のキャリアパスについてモデリングがはじまりました。職種や職位は一種の状態と考えることができるので、キャリアパスは状態遷移モデルで表現すると分かりやすそうです。

状態遷移モデルではノードに状態を書いて、リンクにトリガーを書きます。ある状態にあるとき、トリガーに記述されたことが起こったり条件が満たさたりすると、リンク先の状態に変化します。例えば今回のモデルでは、「受験生」という状態にあるときに「司法試験で合格」というトリガーを満たすと「司法修習生」に状態が変化することが記述されています。

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弁護士のキャリアパス(状態遷移モデル)

白い矢印は「汎化」

キャリアパスのモデリング中に下図のような白抜きの矢印のリンクが登場しました。この矢印は「汎化」や「一般化」を表す場合によく使われる矢印です。

今回の場合は「マネージングパートナー」を汎化すると「パートナー」になることが表現されています。マネージングパートナーはパートナーの特殊な形態であると考えることもできます。

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汎化のリンク

やりとりされる情報やモノを明記する

後半では「裁判に至る流れ」を業務フローとしてモデル化しました。例として「Balusというサービス名に問題があってレヴィがスタジオ○○○から訴えられる」という場面を想定していて、ちょっと面白いです。

今回は特に、アクション(赤色のノード)のインプット/アウトプットとなるオブジェクトノード(青色のノード)を多用しました。例えば「訴状」というオブジェクトがステークホルダの間でやりとりされることが下図のようなモデルで表されています。アクションの結果として情報やモノがやりとりされるとき、オブジェクトを使って表現するとよいでしょう。

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訴状オブジェクトが入出力される

ライブモデリングの際には阿部さんが「短い時間で分かりやすく図解できるのがスゴイ」と言ってくれました。対話しながらその場でシステムモデルを素早く構築していけるところがBalusのいいところですね。ぜひ動画の方もチェックしてみて下さい。

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Balusを体験

どなたでもBalusの基本的な操作をお試しすることができるサンドボックスを用意しました。ログインなしでシステムモデルの描画やビューの作成など、一通りの操作が可能です。

下記の注意点をご覧になった上で、ぜひ一度Balusを触ってみて下さい。

注意点

  • 誰でも匿名で閲覧・操作可能なので、重要な情報を記入しないようお願い致します。
  • 描かれたシステムモデルや記載内容はいつでも削除される可能性があります。
  • 「Balusを試用して操作感を体験する」という用途以外には使用しないで下さい。