今回は一級建築家/都市計画家である古宇田卓さんをゲストにお呼びして、古宇田さんのキャリアや建築家のお仕事、そして街づくりプロジェクトの実践例などについてお話を聞きながらモデリングしました。
以下では、動画の中で登場した各モデルについて、簡単に紹介・解説します。
まずは古宇田さんのキャリアについてお話を聞き、それをフローモデルにしていきました。フローモデルでは行動などを赤色ノードで表現し、リンクを用いて時間順につないでいきます。
キャリアを描くときは、状態変化モデル(ステートマシンモデル)も使えます。今回のように「学ぶ」や「独立する」といった行動に焦点をあてる場合はフローモデルを、「高校生」「大学生」などの状態に焦点をあてる場合は状態変化モデルで描くとよいでしょう。システムの機能や振る舞いを表すときも、フローモデルや状態変化モデルを活用する場面がよくあります。
建築設計やまちづくりのお仕事は「様々な人の声を聞いて、それを形にまとめることである」というお話があったので、行為(アクション)とその入力(前提)/出力(成果)をモデルで描くことでイメージしやすくしてみました。行為は赤色ノードで、前提や成果は青色ノードで表現しています。
行為や機能の入出力を考えるのはシステム思考においてとても重要です。今回の例ではそれを階層化して「具体的に誰の声を聞くのか?」「どのような意見が出てくるのか?」「どのようにまとめるのか?」まで話を聞きながら記入しています。
まちづくりの実践例をお聞きするところでは、ステークホルダが多くて全体像が難しそうだったので、まずはコンテキストモデルを描いてみました。まちづくりプロゼクトに登場するステークホルダを洗い出して、それぞれがまちづくりプロジェクトに対してどのように関わっているかを描きます。簡単なモデルですが、登場人物とその関わり方を把握しておくと、具体的な話が非常にわかりやすくなります。
「まずはコンテキストモデルを描いてみる」というのは、システム開発においてもその他の場面においても通用する原則です。
どなたでもBalusの基本的な操作をお試しすることができるサンドボックスを用意しました。ログインなしでシステムモデルの描画やビューの作成など、一通りの操作が可能です。
下記の注意点をご覧になった上で、ぜひ一度Balusを触ってみて下さい。