今回は「食糧生産を自動化して、世界の飢えを解決する」をミッションとして掲げる炎重工の創業者である古澤洋将さんのお話を聞きしました。事業や技術の話がとても面白かったので、ぜひご覧下さい。
いつものようにモデリングしながらお話を聞いていますが、途中で古澤さんからスライド等を使った技術説明もあります。
以下では、動画の中で登場したモデルについて、簡単に紹介・解説します。
まずは古澤さんのキャリアや起業のきっかけについてお話を聞き、それを状態遷移モデルで記述しました。このモデルでは状態を青色ノードで表現し、リンクをつなぐことで変化を表します。
システム設計などで用いる状態遷移モデルでは、リンクにトリガー(状態変化を引き起こす操作やきっかけ)を記述する場合もあります。今回のモデルでも、サイバーダインに勤めていた古澤さんが東日本大震災を経ていろいろと考えたことをきっかけに岩手県にUターンしたという話があり、トリガーが記述されています。
古澤さんは具体的にどんな課題に取り組んでいるのか?をお聞きしていくところでは、対象を分解していくモデルを描きながら進めました。「一次産業の自動化」に挑んでいるという古澤さんですが、一次産業と言っても農業、林業など様々な産業があります。その中でも今回は水産業、特に養殖における課題に取り組んでいるとのことです。さらに養殖における主な工程を分解していって、その中でも飼育や出荷において「魚を集めるのが難しい」という課題に取り組んでいるとお聞きしました。下図のように包含・分解を表す◆のリンクで対象を分解しながらお話を聞くと、とても分かりやすいです。
養殖魚の出荷工程における課題や、魚の位置を制御する仕組みなどをお聞きする場面では、因果関係のつらなりをモデルで描いて整理してみました。「Aが起こるとBが起こる」という関係を矢印でつないだだけのシンプルなモデルですが、お話の内容を分かりやすく整理できたのではないかと思います。
どなたでもBalusの基本的な操作をお試しすることができるサンドボックスを用意しました。ログインなしでシステムモデルの描画やビューの作成など、一通りの操作が可能です。
下記の注意点をご覧になった上で、ぜひ一度Balusを触ってみて下さい。